製品紹介

見えるアンカー

新技術情報提供システム NETIS登録番号:KT-140109-VE(2025年3月NETIS掲載終了)

見えるアンカーは、アンカーの緊張力の
変動傾向を表示する装置です。

構造は大変シンプルで、シースに包まれたアンボンドケーブルをアンカーに沿って配置し、移動層の変位によるアンカーの伸縮を、アンボンドケーブルを介してばねの変位として検出する仕組みです。


4.2MB

概要

 社会基盤を始めとする様々な構造物を合理的に監視し、社会の安全・安心をはかることは重要です。しかし従来は、コスト、人材不足などの理由から「手法や必要な装置は存在するが、実際にはすべての場所でモニタリングすることはできない」という状況にありました。この点を克服するため、神戸大学を中心に展開を進めてきた「対象物に生じる変状を視覚で確認する方法」この概念が“OSV(On Site Visualization)”です。
 「見えるアンカー」はこのOSVの概念に基づいた装置で、グラウンドアンカー緊張力を着色した表示板上を動く針の指示によって表現するものです。アンカーの状態や斜面の安定性を「いつでも誰にでも見える」状態とすることで、様々な異常を早期に発見し、事故を防止できると共に、人的被害を最小限に抑えることが可能となります。

見えるアンカー

特長

    1.視認性に優れている

    • 目視により緊張力が把握できるため緊張管理が容易です。

    2.工場組立で設置が簡単

    • わずかな労力で現場に設置できるため施工性の向上が図れます。

    3.電力を必要としない

    • ばねの伸縮により緊張力の増減が確認できるため電力を必要とせず、長期間使用できます。

    4.アンカーの維持管理が容易

    • 「インフラ長寿命化基本計画」に基づいた、「維持管理の容易な構造の選択」に合致した維持管理ができます。

活用例

1.管理者の点検に!

  • これまでは緊張力を把握するためにはリフトオフ試験での作業を伴う健全性調査が必要でしたが、見えるアンカーを使用すれば目視点検で緊張力が把握できます。

2.施工時の安全管理に!

  • 施工中のアンカー緊張力や斜面の状態の変化を作業員が目視で確認できるので、施工中の安全管理に活用できます。

3.技術提案に!

  • 見えるアンカーの特長を技術提案や創意工夫として活用できます。

ページの先頭へ